大林宣彦の玉手箱―ワンダーランドな空想映画館―
映画の根「この空の花ー長岡花火物語」全記録 或る都市の「志」の物語
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作品解説
これは『この空の花―長岡花火物語』(2012)のメイキングではあるが、正確にはメイキングとは呼べない。むしろメイキングの枠を飛び越えた、映画の「教科書」の体を成している。
本編撮影時にメイキング班として、大林の娘・千茱萸(ちぐみ)が撮影した映像を、監督自らが組み直し、本編の映像を匠に織り込み、虚実を織り交ぜながら半年をかけて拵えた、新たなる1本の大林監督作品。しかも本編の3倍近く(!?)ある超大作だ。
『この空の花―長岡花火物語』本編に、大林宣彦監督はあえてエンドマークをつけなかった。そのことで映画の中の物語が次第に現実に滲み出していく。
撮影現場から完成試写、そして全国各地への上映行脚から派生する数々のドラマを盛り込む。『この空の花―長岡花火物語』にまつわる全記録。映画の誕生とともに、大林監督と旅をしているような作品である。
編集: 大林宣彦、三本木久城
監督・作品データ
監督 | 大林宣彦 |
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撮影 | 大林千茱萸 |
コピーライト | © PSC |