サイレント/クラシック映画
猛進ラリー
©️おもちゃ映画ミュージアム
作品解説
コメディアンのラリー・シモンが主演し、これまでロストフィルムだと思われていた作品の断片が、今年2月東京で発見され、世界発信された。ニュースに接したことで、同じ16ミリフィルムがおもちゃ映画ミュージアムにも所蔵していることがわかり、今回、映画祭初上映する。
1926年製作の原題『Stop, Look and Listen』は、1927年日本で公開時に『弗箱シーモン』と題されたが、当館に寄贈されたフィルムの蓋には『猛進ラリー』となっていたので、そのタイトルで上映する。
1920年頃ラリーは絶頂期を迎えるが、本作も含め短編1本に湯水のように製作費を使い、撮影日数もかさんで完成が大幅に遅れるなどの契約違反が続き、ついに、ヴァイタグラフ社から訴えられる。財政にまつわる困難は常にラリーにつきまとった。
物語は、ラリーが勤務する銀行に強盗が入り、挙げ句に犯人と間違えられ、市民からも追いかけられる始末。逃げる強盗、追うラリー、その後を追う警察、市民…。車、バイク、列車でのアクションが続き、鉄道橋が破壊され、危機一髪の波乱万丈の連続活劇。
強盗役に極楽コンビ「ローレル&ハーディ」のオリバー・ハーディが出ているのが話題になっている。
キャスト
ラリー・シモン
ドロシー・ダウン
マリー・カー
オリバー・ハーディ
カーティス〝スノーボール"マクヘンリー
ピアノ演奏: 柳下美恵
監督・作品データ
監督 | ラリー・シモン |
---|---|
脚本 | アービング・ベルリン、ハリー・B・スミス |
国 | アメリカ |
公開年 | 1926 |
コピーライト | ©️おもちゃ映画ミュージアム |